フォトマスター検定は文部科学省後援の検定試験で、写真やカメラについての知識が問われます。
趣味として写真撮影をしている人が、現段階での到達レベルをはかるのにも役立ちますし、仕事や就職に役立てたいという人にも取得をお勧めします。
特に、カメラ販売店やプリントショップなどでのお仕事に役立つと想定されます。
フォトマスター検定の試験勉強を通じて、写真やカメラに関する知識をより確かなものとし、撮影技術に磨きがかかることが期待できます。
目次
3級で求められる知識レベルは?
フォトマスター検定には、難易度の高い方から順に「EX」「1級」「準1級」「2級」「3級」というランクがあります。
もっとも易しいのが3級で、その合格指針では「写真とカメラに関する基礎的な知識を有し、初歩的な撮影技法について理解していること」とされています。
写真やカメラに興味を持ち始めた初心者が、最初にチャレンジする試験として適しています。
3級で求められるのは、基本的な知識です。
例えば、フィルムの種類やISO感度、シャッタースピード、絞りの意味などを大まかに理解しておく必要があります。
問われるレベルはそれほど高度ではありませんが、普段からカメラ(できれば一眼レフかミラーレス)を使っておくと有利だと思われます。
試験問題の構成について
試験時間は80分となっています。マークシート形式となっており、番号選択の問題のみで構成されています。
記述式の問題は一切出題されないので、正しい解答を素早く選ぶ練習をしておきましょう。
問題数は60問です。デジタルカメラ分野やフォトレタッチ分野に加え、一部はフィルムカメラ関連の問題も出題されます。
フィルムカメラ分野については、全体の中で占める割合は少ないですが、きっちりと対策をして試験に臨みましょう。
勉強方法とおススメのテキストは?
勉強方法とおススメのテキストについて解説していきます。
公式テキストを中心に、勉強を進める
フォトマスター検定事務局の協力のもと、発売されているのが「フォトマスター検定合格〈平成30年度〉―必ず役立つ基礎知識と前年度問題解説集」というテキストです。
この本には、分野ごとに覚えておくべき基礎知識がまとめられています。
そして、1級から3級まですべての等級の平成29年度検定分の問題が収録されています。
基礎知識を理解したあとは、実際に出題された問題を解くことが大切なので、このテキストは試験対策に向いていると言えるでしょう。
より確実に勉強したいという人は、1年前に発売された「フォトマスター検定合格〈平成29年度〉―必ず役立つ基礎知識と前年度問題解説集」に載っている問題も解いておくと良いでしょう。
ここには平成28年度検定分が掲載されています。本屋さんには在庫がないかもしれませんが、インターネットで探せば購入が可能です。
できるだけ多くの過去問に触れ、ミスした問題は何度も繰り返して解くのが大切です。
最新の機能についても学んでおく
もう1冊、おススメのテキストがあります。「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第4版」という単行本で、デジタルカメラについて深く掘り下げて解説されています。
デジカメの構造や、撮像素子、画像エンジンなどについて図を交えながら説明されているので、初心者でも分かりやすいでしょう。
2017年12月に発売したテキストなので、この数年以内の新しい技術についても掲載されています。
検定試験では最新の機能についても問われることがあるので、このテキストで勉強しておくことを推奨します。
またテキストでの勉強に加え、普段からカメラに興味を持って撮影しておくことが大切です。
一眼レフやミラーレスカメラであればマニュアル撮影が可能です。
実際に設定を変更しながら撮影し、撮れる写真がどのように変化するかを体感することで、知識が定着します。
試験当日の過ごし方は?
3級の試験は午前中に行われるので、会場は事前に確認しておき、当日に迷わないようにしてください。
特に最寄り駅までのアクセスと、駅から会場までの行き方は間違いのないように確認しましょう。
また、受験票をはじめ筆記用具や時計など忘れ物のないように心がけましょう。
落ち着いて試験会場に向かい、持っている実力を発揮してください。
体調に気を付けて、焦らないようにすることが大切です。
2019年度の試験情報について
フォトマスター検定のホームページ上では、既に2019年の試験情報が発表されています。
大切な情報をピックアップしてみました。
試験実施日 | 2019年11月17日(日) |
---|---|
受付開始 | 9:50 |
入室着席完了 | 10:25 |
問題解答時間 | 10:40~12:00 |
受験料 | 4,000円 |
受験申込みの締切日は2019年9月24日(火)となっているので、忘れないよう準備しておきましょう。
試験会場については、北海道から沖縄まで全国各地となる予定です。より詳しい情報は、公式ホームページで確認することをお勧めします。
Moimoi!